Linux Kernelを無限に読む会 ~ メモリ管理 Ver 2 ~ 概要 「詳解Linux Kernel」を参考にVersion 2.6.11のコードリーディングをしていく。CPUのアーキテクチャは書籍に沿ってIntelのx86とする。 引き続きはメモリ管理について見ていく。 概要 メモリ割り当てには基本的な単位としてページフレームを採用しており、数十バイトや数百バイトのメモリ割り当ての場合には無駄が生じてしまう。代替案として単一のページフレーム内に小さなメモリ領域を複数割り当てられるようにした。 スラブアロケータ Solaris 2.4が初めて採用したスラブアロケータは以下のようなアルゴリズムで実装されている。 メモリ領域をデータ構造と関数を保持したオブジェクトとして扱い、オブジェクト毎にコンストラクタやデストラクタを保持する。初期処理の繰り返しを回避するため解放されたオブジェクトを
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