今年は、何度も台風が上陸をして難儀された方も多かっただろう。台風前になんとなく胸が苦しくなるのは俺だけなんだろうか…?この感覚に襲われると決まって思い出す日の出来事を書いてみようと思う。 20数年前。元号が昭和から平成に変わったばかりで世間はバブル景気に沸いていた頃。 当時の俺達は受験を控えた中学生だった。毎年行われるクラス替えで釣りを共通の趣味とする仲間が固まって同じクラスになった。その仲間達とよく地元のフィールドに出掛けていた。 当時は足といえば自転車か公共交通機関を利用するしか俺達に選択肢はなく、若さとバカさに任せて西へ東へと走り回っていた。ヘドンのルアーを求めて自転車で1時間走って隣の市の釣具店まで行ったり、ブラックバスがいるという噂を聞いては迷い迷い山の上まで池を探して走り回ったり…。 現代とは違い手軽にネットで情報が手に入る時代ではなく、最も新鮮な情報は地元の釣具店の話かフィー