2015-01-14 いじめはいついかなる場合においても絶対的に『悪』なのか 雑記 いつもそうだった。休み時間のチャイムが鳴ると4、5人で机を囲まれて、もみくちゃにされる。最初こそ抵抗していたぼくも、「ああ、抵抗しても無駄なんだな」と悟ってからは、諦めてされるがままに任せていた。いくつかの手に掴まれて、まるでそのためにあつらえたかのような掃除用具収納用のロッカーの中へ導かれる。ぼくが中に入ると乱暴に扉が閉められた。中は暗くて、扉の表面にあるいくつかの穴からわずかに光が漏れていた。ガンガンガンと外側を殴ったり蹴ったりする音が断続的に聞こえてくる。耳を塞いでいればその内終わる。耳を塞いでいればその内終わる。外にいる連中に聞こえないように、口の中で何度も唱え続ける。やがて予鈴が鳴り、固い金属の箱を殴るのにも飽きた彼らは、閉じ込めたぼくを一顧だにせず自分の席へと戻っていく。扉の外に誰もいないことを