侮辱罪が厳罰化され、匿名投稿者の情報開示手続きが簡略化するなど、2022年はネットの誹謗中傷をめぐる法整備が進んだ。 プロレスラー・木村花さんの死をきっかけとして、遺族や、さまざまな被害の当事者らが声を上げてきた一つひとつのアクションが、その流れに寄与したと言えそうだ。 ただ、いかに規制が進もうとも、中傷の根絶までは現実的に難しい。そこで、被害者ではなく、「やってしまった」経験者の言葉から、背景や動機を少しでもつかめないか。 「誹謗中傷の加害経験者」からの情報提供をもとめたところ、一定の反応があった。 ネット掲示板で、性風俗店のキャストを「性病」などと指摘する事実無根の投稿を繰り返していた50代の男性は、その行為が明るみとなり、慰謝料などの支払いで、約100万円を失ったという。 「相手が悪い、許せない。すべてはそこから始まってるんですから、書き込んでるときに悪いことをしている意識はありませ
11月17日に大阪府の大阪狭山市のスーパーマーケットで、89歳の男性が運転する車が通行人に突っ込む事故があった。大阪府警黒山署は男性(89)を自動車運転処罰法違反(過失致傷)の疑いで現行犯逮捕した。 NHK(11月17日)によると、この事故で男性一人が亡くなり、女性二人が重傷を負った。男性は「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と話しているという。 高齢ドライバーが起こした死傷事故は相次いでいるが、東京・池袋で2019年4月19日、旧通産省工業技術院元院長・飯塚幸三受刑者(事故当時88歳)が運転する乗用車が暴走して、自転車に乗っていた母娘が亡くなった事故では、飯塚受刑者は事故直後に逮捕されていなかった。そのためネット上で「上級国民だから逮捕されないのか」といった反発が上がるなど、大きな関心を呼んだ。 一方、今回の事故では運転していた男性が現行犯逮捕されていることから、ネット上では「何故この人
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