岩国・和木地区で石油コンビナート事故が相次いでいる。昨年までの5年間で火災や油漏れなど52件が起き、山口県内事故の半数を占める。県は地区の7事業所に安全対策の徹底を要請している。 県内の石油コンビナートは、岩国・和木(7事業所)、下松(2事業所)、周南(18事業所)、宇部・小野田(12事業所)、六連島(下関市、1事業所)の5地区。岩国・和木には、JXTGエネルギー麻里布製油所や三井化学岩国大竹工場などが集積する。 県によると、過去5年間(2014~18年)の地区別の事故件数は、岩国・和木52件▽下松9件▽周南15件▽宇部・小野田30件。岩国・和木は事業所数が多い周南や宇部・小野田を大きく上回る。六連島はゼロだった。 年平均の事故件数を各地区の事業所数で割った値でみると、岩国・和木が1事業所当たりで年平均1・49件の事故を起こした形となる。周南は同0・17件、宇部・小野田が同0・50件だった