人手不足や採用難で、日本の職場では仕事が増えて休みもとりづらくなっている —— 。長時間労働削減など働き方の見直しに、これまでになく関心が高まるのとは裏腹に、業務負荷が増えたり休暇がとれていなかったりなど、仕事の現場は前年よりも悪化している実態が、リクルートホールディングス(HD)傘下のリクルートワークス研究所の調査で明らかになった。 若年層男性で仕事の負荷増大 リクルートワークス研究所は全国15歳以上の男女約5万人を対象とした「全国就業実態パネル調査」を1月に実施。2016年の働き方を振り返ってもらった。そこで「仕事量や負荷が適切である」かを示すスコアが、前年比0.9ポイント低下した。これは仕事量や負荷の状態が、前年よりも悪化したことを意味する。 男女共にすべての年代で前年よりもスコアが低下したが、女性よりも男性で低く、とくに若年層(15〜24歳)の男性で前年比マイナス3.3ポイントと低