これは買うしかないでしょう!! バトルは淡白だし、謎解きもそんなに凝ったものではない。 でも、こういう言い方は語弊があると思うけども、荒木飛呂彦というマンガ家の「アーティスト」としての側面を、この本ほど十分に堪能できる本は今までなかったように思う。 とにかく表紙からして美しい。 ただ、美しいのではなくて、ちゃんと「奇妙」。 この表紙からして、本棚に飾りたい欲求を刺激されまくる。 で、中身だけども。 色使いの美しさ、そして奇妙さは、表紙の期待を裏切らない。 敢えて抑えたさりげない色使い、時には白く残しておくセンスは、「日本人離れしている」ようでいて、その実「日本人にしかできない」もののように思う。 一冊の本を読んでいるのだけども、同時にひとりのアーティストの個展を見ているような。 そんな気にさせられた。 ただ、ぼくが一番「やっぱり荒木飛呂彦って凄いなぁ」と思ったのは、実はストーリーで。 「世