―― あの夜に起きた彼女との出来事。ヤれなかったあの晩、“正しい選択肢”はあったのだろうか ネットでの流行で一気に有名になったマンガ『やれたかも委員会』は拡散を続け、2017年6月には単行本の1巻も発売された。今なお、確実に“来て”いるタイトルのひとつだ。 主題となるのは、忘れられない彼女(彼)との思い出。そこに共通するのは「あのとき、もしかしたら“やれたのかも”」という後悔に似た、淡くも強い感情だ。 一見、下世話に聞こえるテーマだけれども、この作品の評価は総じて高い。ネットで見かける著名な人、あるいは見知らぬ人の評価であったり、友人たちからのダイレクトな感想だったり、色々あるのだけれども、いずれも好意的でそこにはやさしさに似た共感が見え隠れしているようにも感じた。こういう評価を受ける作品は、もっともっと有名になるという強い予感も感じさせる。 実際、書店では平積みのスペースを譲ることなく、