2012年1月28日のブックマーク (2件)

  • 原発震災に対する支援とは何か―福島第一原発事故から10ヶ月後の現状の整理

    以下の文章は、昨年7月以来細々と関わってきた原発震災に対する支援活動に関して自分なりに現状を整理しようとしたものです。公刊するかどうかを含めてずいぶん迷いましたが、ひとまずブログとして公開することにしました。私はこの問題にボランティアとして関わっている者ですので、万が一稿に対して大きな反響があった場合でも充分にご対応できない可能性がありますが、その際はあしからずご了解頂ければ幸いです。なお、長文(2万字超)につき、pdf版でお読みいただくのもよいかと思います。 --------- 原発震災に対する支援とは何か 福島第一原発事故から10ヶ月後の現状の整理 猪飼周平 pdf版はこちら 1.私の原発震災への関わり 私はもともと福島には縁の薄い者であったが、いくつかの偶然が重なって、福島市の「ふるさと除染計画」の策定を非公式な立場から支援するようになった。その主な内容は、除染ボランティアの受け入

  • 山下祐介『限界集落の真実』(ちくま新書) 8点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    1月26 山下祐介『限界集落の真実』(ちくま新書) 8点 カテゴリ:社会8点 一時期、マスコミを賑わせた「限界集落」という言葉。高齢化が進む地方では集落を維持することができなくなり、次々と集落が姿を消していく、そんなストーリーがテレビのニュースなどでよくとり上げられていました。 そんな「限界集落」論に異議を唱え、集落の将来に危機感を持ちつつも、集落再生の可能性を探ったのがこの。著者は長年、青森を中心にフィールドワークなどをおこなってきた社会学者で、実際に「限界集落」と言われている場所から、「限界集落」論の問題点を指摘しています。 もともと「限界集落」という言葉は1980年代に高知大学の大野晃によって提唱された概念で、65歳以上の高齢者が集落人口の半分を超えている集落で、社会的共同生活の維持が困難になっている集落のことを言います。 しかし、この言葉が急にクローズアップされたのは2007年。