桜宮高校バスケットボール部顧問の懲戒免職を決め、会見で頭を下げる(左から)大阪市教育委員会の高井俊一・教職員人事担当課長、林田潔・教務部長、芝谷浩誠・教職員人事担当係長=13日夕、大阪市北区の大阪市役所(頼光和弘撮影) 1月上旬に大阪市教委が公表した市立桜宮高校の体罰問題は、体育系2科の入試募集中止などをめぐって物議を醸したが、2月に入り停止していた全部活動の再開が決まるなど事態は平常化に向かいつつある。 ただ、その中で気がかりなことがある。在校生への嫌がらせだ。複数の在校生によると、同校のステッカーがはられた自転車が壊されたり、登下校時に見知らぬ人から「死ね」などの罵声を浴びせられたりしたという。運動部をめぐっても、別の高校との合同練習を断られたケースがあるといい、「(体罰があった)桜宮の運動部を応援する気にはなれない」と嫌悪感を口にする別の高校の保護者もいるほどだ。 こうした“風評被害