閣議のため首相官邸入りする安倍晋三首相(2017年8月3日撮影、資料写真)。(c)AFP/Kazuhiro NOGI〔AFPBB News〕 安倍政権の「働き方改革」関連法案のうち、裁量労働制の拡大は今国会への提出が見送られた。これで働き方改革で残るのは、残業時間の制限などの規制強化ばかりになった。春闘でも、3%の賃上げを財界に求める統制経済だ。 他方、日銀の黒田総裁は再任が決まり、財政拡大と金融緩和を組み合わせた「超緩和政策」が当面は続くことになった。世界的には保守とリベラルの争点は「大きな政府か小さな政府か」という対立軸だが、この基準でみると安倍政権は「超リベラル」である。海外の評価でも、ドイツのメルケル首相と並んで「リベラルの指導者」と目されている。 アベノミクスは「財政ファイナンス」 アベノミクスは、5年たってもインフレ目標を達成できないが、景気は好転した。それは財政支出を拡大した
![リベラル化する安倍政権の行方 「大きな政府」の実験はいつまで続けられるか | JBpress (ジェイビープレス)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0b12dd59535c3478ee53920b7a88e19519d35f5d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fjbpress.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F2%2F6%2F1200mw%2Fimg_26c19b2055c45a138ce17448518938b358779.jpg)