運転中の福島第1原発2号機(大熊町)が17日、発電機の故障で自動停止したトラブルは、原発を安全に停止するために必要な外部からの代替電力の供給が行えず、原子炉の水位が約2メートル低下する深刻な事態だった。東京電力は同日、県と原子力安全・保安院にトラブルを報告したが、復旧のめどは立っていない。 東電によると、同日午後2時50分ごろ、タービン建屋内の主発電機を制御する「界磁遮断機」が故障し、発電機とタービンが停止。タービンを回す蒸気の発生を止めるため、原子炉も停止した。原子炉本体に問題はなく、放射能漏れなど外部への影響はないという。同原発の自動停止は98年11月の3号機以来、約11年半ぶりだった。 原子炉が止まった場合、外部の送電線から発電所内の電力を供給するが、切り替え装置が機能せず、2号機全体が停電。このため、原子炉内に冷却水を給水するポンプが動かなくなった。十数分後に非常用のディーゼル発電
貝原益軒の「養生訓」は「煙草(たばこ)の性は毒である」と説く。習慣になると「やめられなくなる」ので「最初から近づけないのがもっともよい」(講談社学術文庫)という。そうもいかないから禁煙に苦労する人が多いのだろうが、300年も前の書物がたばこの厄介さを指摘しているのは面白い。 そして現代。がんと闘う先輩記者の集まりで呼吸器科の医師が言った。「税収が減ってもたばこは1箱1000円以上にすべきです。中高生の喫煙を防がないと肺がんは減らない」。益軒の時代も今も、いかにたばこを遠ざけるかが大きな課題だ。 無論、たばこを吸う権利はある。が、その煙を吸いたくない人の権利を同様に守るべきだ。日本の受動喫煙対策は実に遅れている、と1年前に指摘したら(09年4月17日「論説ノート」)賛同の手紙もいただいたが、ある週刊誌には新聞が国家による規制を迫っていると書かれ、女性評論家には「唖然(あぜん)」と言われて驚い
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