バージニア大学のナショナル・マリッジ・プロジェクト(NMP)が最近発表したリポート「結婚が消える時:ミドル・アメリカの結婚からの撤退」は、高学歴と中程度の学歴を持つ米国人の間で生じている「結婚格差」の問題を探っている。(このリポート以前には、タイム誌とピュー・リサーチ・センターによる共同調査が行われ、40%近くの米国人が結婚は古いと考えているとの結果が示された。) NMPの調査結果のなかでも最も驚かされるのは、高学歴(大学卒業)の米国人の間で結婚制度がますます盤石になっていると思われるのに対し、中程度の学歴(高校卒業)者は「結婚に対する信頼を失い」、結婚の「結びつきの質が低下」している、とプロジェクト・ディレクターのW・ブラッドフォード・ウィルコックス教授は言う。非嫡出子や離婚の比率は、高卒よりも大卒の方が少ない。 では、未婚者にとって何が問題なのか?ウィルコックス教授によると、出産と