シャープが目も当てられないほど酷い状況に陥っている。 2012年3月期決算では3760億円の赤字を計上し、2013年3月期でも2500億円の赤字が見込まれている。格付けの下落、1万人近いリストラの発表、台湾企業からの出資受け入れ、そして株価はリーマンショック前の1/10以下……ほんの数年前までは日本におけるモノ作りの強さを象徴していた企業に一体何が起きたのか。 シャープ元幹部が実名で明かす 日本のテレビが韓国製に負けた「本当の理由」 もちろん、このような失敗は企業経営に付きもので、予想が外れたと責めるのはややアンフェアだろうが、それによってここまで会社が傾いた事は紛れも無い事実だ。 3800億円という巨額の投資は、液晶テレビが一定の価格で一定の数が売れることを前提に行ったものだ。しかし、価格の下落や需要の減少で予想が外れてしまえば、3800億円の工場はその価値を大きく損なう。 この構造は持