群馬大学は、東京理科大学との共同研究により、糖尿病との関連が示されている遺伝子「CAPS1(Ca2+ -dependent activator protein for secretion1)」を欠損したマウスの作製に成功したと発表した。 この研究は、群馬大学先端科学研究指導者育成ユニットの定方哲史助教、東京理科大理工学部の古市貞一教授らの共同研究チームが行ったもので、詳細は10月30日付けで北米神経科学会誌「Journal of Neuroscience」オンライン版に発表された。 CAPS1はCADPS1とも表記され、「有芯小胞」という大型の分泌小胞に作用して、小胞内腔に含有される「インスリン」などの「ペプチドホルモン」や、「ドーパミン」や「ノルエピネフリン」など「生体アミン」の分泌を促進する因子とみられている。 その分泌の仕組みは、まず細胞内におけるCa2+の濃度が増加し刺激を受けると