今は炎上していなくても将来のリスクを見込み、商品やサービスの中身を見直す。社会の変化に敏感な先進企業の間では、そんな動きも見受けられる。その結果、昭和の時代から慣れ親しまれた商品名が消える事態も起きている。 「肌の色の表現については、そのまま描くことが一番のリスペクト。不自然な加工をしてはいけない」。『アメリカ映画に見る黒人ステレオタイプ』などの著書を持つ富山大学の赤尾千波教授はこう話す。 日清食品広報は「意図的に白くした事実はない」とした上で、「配慮が欠けていた。今後は多様性の問題に、より配慮したい」と謝罪。大坂選手自身も「日清食品側が意図的に『白人化』したとは考えていないが、今度また私を描いたりすることがあれば、その時は私に相談すべきだと思う」と言及する事態になった。 「えっ、『はだいろ』って今はないの?」 改めて問題のアニメ画像を見ると、大坂選手の肌は、日本で言ういわゆる「はだいろ」
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