世界保健機関(WHO)は2月29日(中央ヨーロッパ時間)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策としてのマスクの使い方についての一般向けアドバイスを公開した。マスクに感染予防効果があるという証拠はないとして、むしろ手指の消毒を徹底するよう勧めている。 WHOは1月29日付の発表文でも、無駄なマスクの着用は不要なコストや流通不足、誤った安心感による逆効果に繋がるとしている。マスクの装着は新型コロナを含む呼吸器疾患の拡大を制限するのに役立ちはするが、マスクを使うことで安心して手指の消毒を怠ったり、誤った使い方をするとマスクの有効性は妨げられると警告した。 健康な人がマスクをする必要はないが、一部の地域では文化的習慣によりマスクを装着しているので、そうした地域ではマスクを正しく扱う必要があると指摘する。 マスクを装着すべきケース 健康であれば、感染の疑いのある人の世話をする場合のみ必要