よく働き方改革や世代間の対立を煽る議論で、働かないくせに給料だけ高いおじさんが問題視される。 若年層にとってはモラルハザードの象徴のような存在であるばかりか、より効率的な働き方の障害となっているという理由で、まるで諸悪の根源のように敵視されている。 だがこういう「働かない高給取りのおっさん」はどこにいるのだろう。 大企業に行くとたくさんいるのだろうか。少なくとも、中小企業でずっと働いている自分は会ったことがない。 あまり仕事をしないでPCでネットを見たりゲームをしたりしている、いわゆる「ソリティアおじさん」が社内にいる。 自分は総務に近い仕事をしているので、社員の給与を知る立場にあるのだが、「ソリティアおじさん」の給料はべつに高くない。というか、世代別の正社員平均年収と比べると、同じか安いくらいだ。 もちろん、中小企業なので、全体的な給与水準が、業績好調な大企業より低いということはある。
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