9歳のときに書き始めた日記をめくると、最初のページにこうある。「私は9歳(もうすぐ10歳)で太ってる。47キロよ!」 「私は9歳(もうすぐ10歳)で、一角獣が好き」でもなければ、「私は9歳(もうすぐ10歳)で、パパと犬のプリシラとフロリダに住んでる」でもない(どれも事実なのに)。10歳足らずの子供が既に、太っていることこそ自分の最大の属性だと知っていたのだ。 だから私は、ミシェル・オバマが始めた子供の肥満撲滅キャンペーンについて見聞きするたびに、胸が締め付けられる。この手の動きは必ず肥満児への攻撃につながるからだ。肥満児は、アメリカに広がる偏見に抵抗すべく必死で戦っている。ファーストレディーが主導する活動によって、これ以上の罰を受ける理由はない。 小児科医によって肥満の宣告を受ける以前の私は、活発で運動好きな子供だった。だが成長するにつれて、「デブは運動が苦手」という世間のイメージを知った