ローマ(CNN) イタリアの観光都市ローマで1日から観光客に対する新税が導入された。ホテルの宿泊代や観光地への入場料に課税するもので、業界では観光客離れにつながりかねないと不安を募らせている。 同国のベルルスコーニ首相は昨年、緊縮財政の一環として自治体への交付金をカットし、これを受けてアレマンノ・ローマ市長が新税の導入を決めた。 ローマ市の非居住者が4~5つ星級のホテルに滞在する場合は1人当たり3ユーロを、3つ星以下のホテルでは同2ユーロを徴収する(幼児を除く)。美術館など観光スポットの入場料は1ユーロの上乗せとなる。課税対象には外国からの観光客だけでなく、ローマ以外に住む国内からの観光客や出張者も含まれる。 市は1日約20万ユーロ、年間で8000万ユーロの税収を見込んでおり、文化遺産やインフラの整備などに充てるとしている。ローマを訪れる観光客は年間約3000万人。 市中心部にあるホテルの