モノが売れない時代の新しい販促ツールとして匂いビジネスが注目を集め始めた。スーパーマーケットや飲食店で、カレーやチョコレートの香料を放ち、お客さんの食欲を刺激することで、購買につなげようというのだ。また、お化け屋敷や映画館で場を盛り上げる道具として活躍する、といった具合だ。 カレーのルー売り場でカレーの匂い、チョコレートの売り場ではチョコレートの匂い――。人工的に作った匂いを売り場で放ち、販促効果を上げよう、というスーパーや飲食店が出てきた。 1つの香りに平均200~300種を配合 販促用の香りを作り、販売しているのは、「香りで販促・演出」事業を展開しているプロモツール株式会社(東京都文京区)。これまでにコーヒー、カレー、うなぎのかば焼き、コーンクリームスープ、バースデイケーキ、味噌ラーメン、そばつゆ、焼きおにぎり、お好み焼き、チーズピザ、ポップコーン、フォカッチャなど300種以上の香りを