最高10万円以上もする超高級ブランド化粧品が相次いで登場している。 先行する資生堂やコーセーの売れ行きは好調で、カネボウ化粧品も11月に発売して両社を追撃する。デフレなどを背景に、化粧品の売れ筋が高価格品と低価格品に「二極化」する中で、富裕層を巡る顧客争奪戦が激化しそうだ。 カネボウが発売する超高級薬用クリームの価格は、40グラム入りで12万6000円に達する。4年をかけて開発し、美白など様々な成分を配合したという。化粧水(2万1000円)、乳液(3万1500円)もある。 先駆けは、2008年9月に発売した資生堂だ。カネボウと同額のクリームをはじめとする超高級品は、発売1か月で販売計画を5割上回る大ヒットとなった。コーセーも09年11月に追随し、ともに好調な売れ行きを保っている。富裕層は美容にお金をかける意欲が高く、「同じブランドを継続して利用する傾向が強い」(コーセー)ためという。 3社