京都市内を走り「嵐電(らんでん)」の愛称で親しまれている京福電鉄が四条大宮駅(下京区)と嵐山駅(右京区)で、電車車両を活用して「八百屋」を始めた。話題性で客を呼ぼうとの試み。新鮮な京野菜も買えると好評だ。 市内二つのJAなどでつくる「京の旬野菜協会」と京都市が京福電鉄と協力。農家9戸が作る九条ネギや聖護院カブラ、畑菜など旬の野菜を販売する。季節に合わせて品目を入れ替え、約30種類を常時取りそろえる。 毎週火・木曜日に四条大宮駅で午前11時半~午後1時に営業した後、客を乗せずに嵐山駅まで運行して同駅で午後1時半~3時に開店。再び四条大宮へ戻って同3時半~4時半に営業する。売り切れ次第終了。入場券は必要ない。 同協会チーフマネジャーの金沢克美さん(30)は「前日か当日朝に収穫したものがほとんど。話題になって客層が広がれば」と期待する。会社の昼休みに買い物に来た中京区の会社員、佐藤すま子さん(5