欠陥商品? ジョブズは謝罪することなく、iPhone4の不具合を認めるという綱渡りをしてみせた Paul Hackett-Reuters それは、誰にでも起こることだ。ミスをして人を傷つけたり、周囲に不便を強いたりする。相手は戸惑うこともあれば、怒りを爆発させることもある。 そんなとき、過ちを認め、失敗を取り戻すために手を尽くして前に進むのが「大人」の対応だ。 数々の成功を積み重ねてきた企業経営者でさえ、失敗と無縁ではない。そう、あのスティーブ・ジョブズであっても。 アップルの新製品iPhone4のアンテナの不具合をめぐって7月16日に行われたジョブズの記者会見が注目を浴びた本当の理由も、まさにそこにあった。 iPhone4の持ち方が悪いと通話が切れてしまうというアンテナの欠陥疑惑は、アップルの必死の火消し工作にも関わらず、この一カ月ほど連日、大々的に報じられてきた。これは意欲的な発明につ