コミュニティが生まれづらい、都市の人間関係。そんな中、従来とはまったく異なるアプローチで都心に人を集める「大学」がある。 流通科学大学学長 石井淳蔵=文 コミュニティが生まれづらい、都市の人間関係。そんな中、従来とはまったく異なるアプローチで都心に人を集める「大学」がある。新時代を切り開く挑戦として、筆者は注目する。このままでは日本の科学技術は衰退する キャンパスも校舎も入学金も授業料もなし 社会的なマインドをもった企業が世間で注目を集めている。高度成長期には「生きていくため」にまい進するだけだった社会が、「自分の人生を考え直す」期を経て、「人のために」という期へと、流れとして移っているという話は、なんとなく納得できる話である。とくに阪神・淡路の大震災で多くのボランティアが駆け付けて積極的な住民支援を行ったことは記憶に新しい。そうした流れの中で社会志向の企業が注目を集める。 そのひとつに