今、マンション業界でにわかに注目を集めているのが、乳児や幼児を育てるのに適した設備や施設を備えた「子育て支援マンション」である。 近年、「子育て支援」を付加価値として導入する物件が増え、民間機関や自治体による認定制度も広がっている。新居を探す子育て世代の関心も高まっているようだ。 伊藤忠都市開発は、分譲マンションとしては初めて病児保育室を備えた、「クレヴィア京王堀之内パークナード2」(東京都八王子市)を2010年3月に竣工。6月に居住者向けにサービスを開始した。 通常、病児は保育所では預かってくれず、夫婦共働きの場合、看病のためにどちらかが会社を休まなければならない。同社ではその問題に着目。0~7歳児対応の病児保育室を下層階に設け、不安を解消した。 同マンションでは、そのほか認証保育所、内科・小児科・調剤薬局などを備えたクリニックモールも併設。子育てを全面的にサポートする。「保育所だけ、ク