ローマ(CNN) イタリアのベルルスコーニ首相が当時17歳だったダンサーの少女と性的関係を持ったとされる問題で、ミラノの検察当局は買春容疑で捜査に着手した。現在、ベルルスコーニ首相は未成年買春の共犯と職権乱用容疑で取り調べを受けているという。 ミラノの検察当局がこの事件の捜査を開始したきっかけは、2010年12月に別の窃盗事件で警察に拘束されていたこの少女を首相が釈放するよう警察に圧力をかけたことだった。首相は一貫して事件への関与を否定しており、弁護団も検察の仮説は証人や当事者らによってすでに反証されていると主張している。 しかし、首相を取り巻く状況は厳しい。 イタリア憲法裁判所は13日、ベルルスコーニ首相の刑事裁判への出廷を免除する特権法を違憲とする判断を下した。この特権法は、公務による多忙を理由に現役閣僚の刑事手続きを18カ月間停止するというもの。しかし、憲法裁は判決で、被告に出廷を求