グーグルの「オープン性」という売り文句は、政治家の言う「超党派」や石油会社の言う「環境配慮」と変わらない 待ちに待ったグーグルの電子書店eBooksがオープンした。でも、アマゾンのそれとどこが違うのか。価格設定や割引セールのタイミングは、どちらもほとんど同じ。有力出版社はどちらとも組んでいるから、品ぞろえもほぼ同じだ。 端末の性能も期待外れ。アマゾンのキンドルにはある「しおり機能」も辞書機能もない。 グーグル自慢のオープンさはどうか。同社は「読書体験を自由に」するとうたっていた。だからユーザー名とパスワードさえ登録すれば「どの端末でも閲覧可能」と売り込んでいた。 私は電子ブック市場の開放をずっと待っていた。2年前にはキンドルがこの市場をほぼ独占していて、ユーザーを強引に囲い込んでいた。今は状況が変わりつつあるが、当時はキンドル用の電子ブックはキンドル公認端末でしか読めなかった。 では、グー