ホーチミン(CNN) CNNのアンドリュー・スティーブンスがベトナム経済をレポートする。 10年ぶりに訪れたホーチミン市は好景気に沸いていた。 通りはオートバイであふれ、トヨタやフォードといった外国製自動車が行き交う。市の中心部の道路は舗装され、有名ブランド店も現れ始めている。これがここ10年間にわたり年平均成長率7%の躍進を続けるベトナムの現在の姿だ。 現在、ベトナムは外国企業の誘致を積極的に進めており、グエン・タン・ズン首相も自国の売り込みに躍起だ。首相はベトナムを中国に次ぐ生産拠点にしたい考えだが、それはなかなか難しい注文だ。現在、ベトナムは繊維製品や家具などの低付加価値製品の生産拠点と考えられているからだ。 しかし、時代は変化している。サムスンとキヤノンは、莫大な資金を投じてベトナムで電子機器の生産・サービス拠点の建設を進めている。またフォードやアジアの大手自動車メーカーもベトナム