【北京=佐伯聡士】中国の都市部に住む1980年代生まれの「一人っ子」世代の間で、「閃婚」「閃離」といわれるスピード結婚・離婚が目立っている。 離婚理由の大半は「性格の不一致」などで、忍耐力がなく自己中心的な、この世代特有の衝動的な結婚が原因とみられる。 中国内陸部の大都市・重慶市では昨年、30万組が結婚し、約8万組が離婚した。このうち、80年代生まれのスピード離婚が5000組もあった。中国メディアによると、友人の紹介により、5時間ほど電話で話しただけで結婚を決め、4日以内に結婚するなど、衝動型のカップルの中にスピード離婚が圧倒的に多いという。 昨年のバレンタインデーに結婚した夫婦のうち100組がすでに離婚し、その大半が半年もたなかったという。最短では、結婚手続きから約25分後に、離婚したという事例もあった。 「食後、夫が食器の洗い物をしてくれない」など単純な離婚理由も少なくない。午前中に結