(CNN) 高齢者の歩く速さは余命の長さと関係があるかもしれないとする研究結果が米医学誌に発表された。 ピッツバーグ大学研究者らのチームは、65歳以上の約3万5000人を対象とした9種類の研究結果のデータを分析し、高齢者が特定の距離を普通のペースで歩いた速度と余命との関係を調べた。 その結果、歩行ペースが速いほど余命が長い傾向にあることが判明した。例えば70歳で時速4.8キロのペースで歩く人と5.6キロのペースで歩く人の余命を比べると、男性で平均4年、女性で6~7年の差があった。時速4キロで歩く70歳男性は1.6キロで歩く男性に比べて余命が8年長く、女性の場合は約10年長かった。 だが、歩行ペースを速めれば長寿になるわけではない。歩行には心臓や血管、筋骨格、神経など体のさまざまな器官が関係しており、そうした器官の健康状態が歩行ペースに反映されるという。今回の研究は、歩行ペースが年齢、性別、