中国本土でのネット検索サービスから撤退したグーグルが、中国のハッカーが同社のネットワークに侵入して知的財産を盗んだと発表した当初、世間の関心は中国の反政府活動家の電子メールのアカウント情報に集中した。しかし今では、グーグルは企業秘密のソースコードも盗まれたと信じられている。 なぜそんなことが可能だったのか。ハイテク情報サイトのCNETなどが報じているように、ハッカーたちは、グーグル社員が使うマイクロソフトのウィンドウズOS(基本ソフト)やインターネット・エクスプローラの脆弱性を攻撃することでグーグルのシステムに侵入したのだ。 ■グーグルらしい徹底ぶり 同じ過ちは犯さない。グーグルは今、社内からマイクロソフトのソフトを一掃しようとしている。グーグルのある社員は英フィナンシャル・タイムズ紙にこう語った。「もうウィンドウズは使わないことになった。安全対策だ」 今年まで、グーグルの社員はウィンドウ