千葉県がんセンター(千葉市中央区)で行われた外科手術で、本来は医師が行う麻酔を歯科医師が行った疑いがあるとして、千葉県警は18日、医師法違反(無資格医業)容疑で同センターに捜索に入った。 捜査関係者によると、同センターに勤務する30歳代の歯科医が昨年7月、男性のがん患者の手術に際して、歯科医には認められていない部位の麻酔を行うなどした疑いが持たれている。 歯科医による医科麻酔は、厚生労働省の指針の下で研修として行うことは認められているが、日本口腔(こうくう)外科学会への研修届を出すなどの条件を満たしていなかったという。県警は、この歯科医が複数回にわたって外科手術に参加、医科麻酔を行っていたとみており、同センターから詳しい事情を聞く。