民間部門で極端な不確実性が高まっている。・・・ 民間の投資家なり消費者の行動としては、最悪のケースに備えて、貯蓄をするとか、投資を控えるというような行動が合理的な行動となってしまうことが知られている。・・・ 経済のいろんな側面で不確実性が増えていることで、貯蓄が増大し金利が低下している。 小林教授が23日、日本証券アナリスト協会での講演会で、日本の低金利の一因を解説した。 お世辞にも財政が健全とは言えない日本で、なぜこれほどの低金利が長く持続しているかへの答だ。 財政悪化に苦しむ日本にとって、国の資金調達コストが低いことは僥倖と言える。 小林教授は r < g (r:金利、g:成長率) が成立するならば「良い均衡」が成立し、国家債務は減少していくと説明した。 (現時点では、日銀のイールド・カーブ・コントロールもあり、この式は成立している。) つまり、gを大きくするか、rを小さくするかだ。