来年のことを言うと鬼が笑うという。では10年先のことを語るとどうなってしまうのだろうか? 私は技術者の立場として、夢ばっかり語るのは好きではないのだが、2019年も終わることだし、たまには妄想を広げるのも許されるだろう。 というわけで今回は今後10年、ブロックチェーンにおいて重要になると思う技術的な課題を語ってみたいと思う。ビジネスとしての展望は加納が語ってくれるだろう(丸投げ)。 これは前世紀の初めにヒルベルトという数学者が、今後100年の数学が取り組むべき23の難題を発表したことのマネをしたい、という個人的なワガママでもある。これも年末ということで大目に見てもらいたい。 タイムリリース暗号 ビットコインの革新的なことの一つは、現実世界と仮想世界をつないだことである。 「ある数字を知っている」というのは現実世界の出来事である。だからそれを人に教えたり、逆に隠したり、システムに記憶させ使わ
![星空の暗号|小宮山 峰史](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/828061adaece2263e7b976ab4b233a45692189f6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F17408002%2Frectangle_large_type_2_906819cf4c7df6ee715a0f5576c9cf14.png%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)