玉:玉内 編:編集部 編 前号に続きポートレイトの基本ライトパターンの話です。レンブラントライティングは、顔の立体感が強調され重厚な雰囲気は出るけれど、その反面「老けて見える」ということでしたが。 玉 老けて見える…ま、ストレートに言えばそうなのですが、斜め上からの光なので、特に眼窩が深い欧米人は目の部分に影が強く出てしまうのですね。 編 それを解決するには? 玉 レンブラントよりもライトの角度を下げ、目の部分にも光があたるようにすれば良いのです。ライトを下げていくと、シャドー側の頬の影と鼻の影がつながらなくなり、レンブラントの特徴である閉じた三角形ハイライトがなくなりますが、鼻の影が丸く出てくる。その影の形から、この照明を「ループライト」なんて言うんですね。 編 ループというと輪のことですよね。 玉 鼻にカウボーイの投げ縄がかかったように見えるでしょ。 レンブラントは顔の陰影が強調される