――魔界統一トーナメント一回戦のAブロックの第七試合・修羅vs鈴駒の戦いは続く。 鈴駒は修羅の防御壁の攻略方法を探す為、修羅に接近して激しい攻撃を続けていた。 「これでどうだー!」 ビューン!! 鈴駒は強烈なパンチを修羅の顔面を狙って放つ。 ピキーン ガッ 修羅が張る防御壁によって鈴駒の攻撃が阻まれる。 「くそっ!」 修羅は鈴駒に手を出さなかった。 ひたすら鈴駒の激しい攻撃を防御壁で防いでいたのだった。 その顔には、防御壁に絶対的な自信があるのか、余裕が伺える。 「残念でしたー」 修羅は舌を出して鈴駒を馬鹿にする。 この修羅の態度に、鈴駒はかなりムカムカしていた。 「こんにゃろー」 ブーン!! 鈴駒は今度は修羅の顔面目掛けて回し蹴りをくらわす。 「ばーか ばーか。それも無駄だよ」 ピキーン ガッ! またもや鈴駒の攻撃は防御壁によって阻まれた。 「くそ~っ!さっきから何度も何度も攻撃している