ミャンマーのクーデターで全権を掌握した国軍から迫害を受けてタイに逃れたミャンマー人、ウィンゾーさん=仮名、50代=が、近く米国へ出国できる見通しとなった。日本語が堪能で日本とミャンマーとの友好交流に長年関わったことから、日本への退避が希望だった。しかし、日本外務省は3カ月以上かけて検討した末に事実上拒否。助け舟を出したのが米国だった。 ■指名手配され ウィンゾーさんはアウンサンスーチー氏主導の民主政権下で、政治家、経済人の通訳や日本企業の案内など両国の橋渡し役として活動した。昨年2月の政変後、国軍から軍政下で働くよう求められた。断れば逮捕され、死刑も覚悟しなければならない。国軍に協力すれば仲間から裏切り者とされ、家族も後ろ指をさされる。悩んだ末に「どうせ死ぬなら名誉ある死に方を」と要請を断った。 ◇ ミャンマー国軍によるクーデターから1年を迎えた。先進国中最多の政府開発援助(ODA)拠出国
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