「現代アーティストはマーケットの奴隷になってしまっている」 この日開催された、分野を問わず本気でアーティストを志す次世代クリエイターを支援するプログラム「FUTURE CULTIVATORS PROGRAM 2017」(以下FCP2017)の最終作品発表会は、現代美術家・椿昇さんの強烈な言葉から始まった。 今年の5月、ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイ代表取締役の前澤友作氏が、ジャン=ミシェル・バスキアの作品を約123億円(1億1050万ドル)で落札したことは記憶に新しく、アート市場の規模の大きさに驚いたのは筆者だけではないはず。 「瀬戸内国際芸術祭」など全国の地方で開催される芸術祭も活況を呈し、現代アートというトピックが身近なものとして浸透しつつあるかのように見える。「日本のアート産業に関する市場調査2016」によると、ギャラリー、百貨店、オークション会社、美術館などの国内アート
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