自転車を早く走らせようとして、立ちこぎになった経験は自転車の乗れる人であれば、誰でもあるはずだ。この立ちこぎ、誰に教わるわけでもなく、早く走ろうと身体が自然とこの格好に行き着いた人も多いだろう。立ちこぎはなぜ、自転車を早く走らることができるのか、その謎にシミュレーション技術を活用して挑んでいるのが、東京工業大学 工学院システム制御系の中島求 教授だ。 同氏は10月に開催されたダッソー・システムズの「2016 SIMULIA Community Conference Japan」にて、「車いすマラソンと自転車競技におけるヒト-ビークル系のシミュレーションモデル開発の試み」と題した講演を行い、自転車の立ちこぎの謎、そしてリオパラリンピックでも注目を集めた車いすマラソン向け車いすのシミュレーションモデルについての研究を紹介した。 同氏はこれまで水泳についてのシミュレーションを自前で組んで活用して
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