Hondaのクルマづくりの根幹を支えるのは、歴代の開発陣に脈々と受け継がれる「人間中心」の考え方です。その考え方を象徴するのが、「人のためのスペースは最大に、メカニズムのためのスペースは最小に」を意味するM・M思想(Man-Maximum、Mecha-Minimum、マン・マキシマム/メカ・ミニマム)です。 M・M思想は既成概念にとらわれず、「クルマはどうあるべきか」を追求し、検討を重ねた末に導き出されたHondaのクルマづくりにおける基本思想です。この思想のもと、Hondaはお客様の喜びを第一に考え、求められる価値を求められる以上のレベルで実現できるよう開発に取り組んできました。 M・M思想の原点 [N360] N360S M・M思想の原点といえるのは、1967年3月に発売されたN360です。二輪メーカーとして事業を始めたHondaは四輪車市場への足がかりとして、日本の自動車規格の中で最