「量子暗号に30年ぶりの新原理」 ―「読まれたら気づく」から「読めない」手法へ― 1.発表のポイント ◆従来の量子暗号(注1) は、不確定性原理(注3) に基づき、通信路(注2) の雑音量を監視するこ とでセキュリティを確保していたのに対し、監視が不要な全く新しい原理に基づく量子暗号方 式を提案 ◆特殊な光源は用いず、レーザー光パルス間の干渉効果のみを用いて、雑音耐性を飛躍的に 向上し、セキュリティ確保のために費やされる通信量を大幅に削減 ◆既存の光通信技術を基に、物理法則に裏打ちされた強固なセキュリティをさまざまな場面 で提供する道を拓く成果 2.発表概要: 量子暗号(注1) は、量子力学の性質を利用して、盗聴者の計算能力や技術レベルに依存しない 強固なセキュリティを持った通信を可能にする技術です。既存の量子暗号方式は全て、盗聴者 が盗み見ると変化する通信路(注2) の雑音量を監視する