パリのアパルトマンで、カップルが初対面の4人のゲストのためにご馳走を作る。同様のフルコースをパリのレストランで食べれば一人80ユーロ(約1万4000円)は下らない。だがゲストが支払うのは、一人当たりわずか25ユーロだ。 彼らが利用したのは、シェアリング・エコノミーの外食版。エアビーアンドビーやウーバーの成功を受けて始まった、自宅で料理を振る舞いたい人と外食したい人を繋げるサービスだ。この“ミール・シェアリング”ビジネスの最大手、フランス発祥の「ヴィジート(VizEat)」に登録されている「ホームシェフ」はアマチュア料理人だが、料理はおいしくて安いと好評だ。 だが、この動きに危機感を覚えたパリのホテル・レストラン協同組合が猛反発。こうしたサービスを規制するよう政府に働きかけている。組合の代表はこう話す。 「エアビーアンドビーの影響を受け、中小規模のホテルは経営に苦しんでいます。もし、政府がこ