いつも『壬生義士伝』をご愛読いただきありがとうございます。 今回の出来事について、ながやす巧は心労で体調が悪化したため、 夫になりかわり妻である私・永安福子が現在の心境を述べさせていただきます。 44年前に大阪で紛失もしくは盗まれた原稿が、 まんだらけオークションに出品されているとわかった瞬間、心臓が止まりそうになりました。 やっと見つかった!!やっと会えた!!と、涙があふれました。 原稿には1973年1月20日の日付とサインが入っています。 巧と私が結婚したばかりの頃に描いた作品です。 アシスタントを使わないで一人で描いている巧は「愛と誠」連載当時、 寝る時間もなくなってしまうほどの忙しさでした。 手伝いたくてもまったく絵が描けない私にできることは、 ワク線引きとベタ塗りと消しゴムをかける事ぐらいしかありません。 巧の睡眠時間は1日2時間だけです。 「2時間たったら起こしてね」と長椅子に