東京電力福島第一原発で、最初にメルトダウンを起こした1号機。 原発事故の発生から12年、ようやく原子炉の真下にカメラが入り、内部の様子が初めて確認された。 大量の核燃料デブリとみられる堆積物や鉄筋がむき出しになった原子炉の土台。今回公開された325秒の映像からは、これまでの想定を超える被害の実態が見えてきた。 そして、映像を見た廃炉の専門家が注目したのは、あるものが映っていないことだった。 メルトダウンを起こした3基のうち、損傷が激しかったことなどから調査が最も遅れていた1号機。 東京電力は2022年3月から、水のたまった格納容器の中で水中ロボットを使った調査を実施してきた。 そして2023年3月下旬、原子炉を支える「ペデスタル」という円筒形の土台の内部に事故後初めてロボットを投入し内部の様子を映像で捉えた。 今回公開されたのは、実際に調査で撮影した39時間分のうちわずか5分25秒。 日本