中国が2010年、米国を抜いて世界一のエネルギー消費国になった。国際石油資本(メジャー)の英大手BPが8日、世界エネルギー統計(11年版)を発表した。 世界のエネルギー消費は09年に世界的な景気低迷で落ち込んだが、10年には回復。第1次石油危機が始まった1973年以来の高率となる09年比5.6%の伸びをみせた。だが中国はそれを大きく上回る11.2%を記録。石油換算で24億3220万トン(世界の20.3%)を消費し、22億8570万トン(同19%)だった米国を抜いた。 世界のエネルギー消費について、国際エネルギー機関(IEA)は昨年11月に発表した世界エネルギー展望で、00年には米国の半分だった中国が、速報値では09年に米国を追い抜いた模様、としていた。(ワシントン=勝田敏彦)