【サンパウロ=平山亜理】南米ブラジルで大雨が続き、各地で土砂崩れなどが発生している。リオデジャネイロ州では270人以上の死者が確認された。道路が寸断されていることなどから救助活動は難航しており、被害はさらに拡大しそうだ。 地元報道によると、同州では、山間部を中心に各地で洪水や土砂崩れが発生し、住宅や道路を直撃した。最も多くの犠牲者が出た同州テレゾポリスでは、130人が死亡、2千人以上が避難。送電網や通信網が被害を受け、連絡がとれなくなっている場所もあるという。 被害は、サンパウロ州やエスピリトサント州などでも発生。サンパウロ州での死者の多くは、市北部のスラム街で起きた土砂崩れの犠牲になった。ブラジルでは、昨年1年間の雨や洪水による死者は473人だったという。