日本の「すばる望遠鏡」(米ハワイ島)が見つけた129億光年のかなたの銀河よりも遠くにあり、観測史上、最も遠い銀河になる。遠い銀河ほど誕生時期も古く、宇宙誕生から6億年以内にできたという。詳細は21日付の英科学誌ネイチャーに掲載された。 この銀河は2009年にハッブル宇宙望遠鏡による観測で見つかった。研究チームは、南米チリの超大型望遠鏡(VLT)を使って銀河から出る光を分析し、約131億光年離れたところから出た光であることを突き止めた。 この銀河が最古の銀河の一つである可能性を指摘していた愛媛大学の谷口義明教授は「銀河誕生の瞬間に手が届きつつあることを示した画期的な成果だ」と話している。