インターネット検索最大手ヤフーの井上雅博社長は22日、同社と米グーグルの検索・広告分野での提携が「独占禁止法違反だ」とする楽天などの主張について「何を心配しているのか理解できない。(提携で)不利益を被る人はいないはずだ」と反論。当初予定通り、年内にもグーグルの検索エンジンを本格導入する考えを示した。 ヤフーが同日発表した10年9月期中間決算は、最終利益が前年同期比9・6%増の430億円。検索エンジン切り替えに伴う費用負担が膨らんだものの、企業からの広告出稿が回復し、売上高は同4・4%増の1416億円、営業利益が同10・7%増の760億円と堅調だった。【赤間清広】