人はなぜ「おでかけ」し、その人をとりまく環境はどのように「おでかけ」に影響を与えるのか。 そんな人の移動に着目し、日々データを蓄積続けているベンチャー企業がある。位置情報ゲーム最大手、コロプラ。同社が抱える会員200万人の移動データから浮かび上がる日本人の「おでかけ」を通して、経済の実相を読み解いていくのが、本連載の趣旨である。 第3回の今回は、百貨店の物産展に着目した。コロプラが東急百貨店と組み、6月に開催した物産展を通して、人の移動にどう影響するのかについて見ていく。 解説いただくのは、コロプラ・おでかけ研究所主席研究員の長谷部潤氏。聞き手は、蛯谷敏=日経ビジネス記者である。 コロプラって何?という方は、第1回をご覧下さい。 今回のテーマ:相次ぐ百貨店の物産展。その集客効果のほどは? 長谷部:蛯谷さん。今回は先日弊社で開催した、面白いイベントについて紹介してもいいですか? 蛯谷:イベン